アンカラ
アンカラの概要
アンカラはトルコの首都で人口が約400万人の同国2番目の規模を誇る都市である。
アンカラはフリギア王国によりアンキュラという名称で建設された都市で、紀元前189年にローマ帝国に占領されると、アンゴラと改称された。
1073年。トルコ人のセルジューク朝がこの地を占領するとアンカラと呼ばれるようになったが、その後、ルーム・セルジューク朝やモンゴル系イルハン朝の支配を受けた後、1356年にオスマン帝国の支配下にいたった。
第1次世界大戦後、オスマン帝国は戦勝国の分割支配をうけるものの、ムスタファ・ケマル(アタチュルク)を指導者とするアンカラの抵抗勢力は、アナトリア半島の奪還を果たし、1923年にトルコ共和国の成立を宣言し、首都をアンカラと定めた。
アンカラへの行き方
アンカラのエセンボア空港には、国内線はもとより国外からの就航もある。空港からアンカラ市街まではバスで30分ほどである。
バスは各地から頻発しているので、問題はないであろう。
【各地からのバスの所要時間(目安)】
出発地 |
所要時間 |
イスタンブール |
6時間 |
イズミール |
6時間 |
ネヴェシェヒル |
4時間 |
サフランボル |
3時間30分 |
アンカラMapと歩き方
アンカラ城(地図①)
アタチュルク廟(地図②)
ローマ浴場跡(地図③)
アウグストゥス神殿(地図④)
アナトリア文明博物館(地図⑤)
民俗学博物館(地図⑥)
アンカラ駅(地図⑦)
国会議事堂(地図⑧)
アンカラ城(地図①)
アンカラ城はガラテヤ人により築き始められローマ帝国時代に完成したとされる。その後、ビザンツ帝国時代の7世紀にアラブ人の攻撃に備え改修が施され、9世紀にもさらに拡大改修されている。内郭と外郭で構成され、城壁がそびえたつ。頂上付近には塔などが残されている。
アンカライのウルス駅を降り、アンカラ城に向かって歩くと、次第に上り坂になってくる。そして外郭部分の城壁がそびえたつ。外郭に入るとそこは公園として綺麗に整備されている。内郭に入るとそこは一転して、ゲジェコンドゥ(許可なく建てられた家屋で、「一夜でできた家屋」の意味)が密集して建てられ、現在でも住居として使われている。そこからさらに頂上を目指すと塔があり、ここからの風景は絶景である。
アタチュルク廟(地図②)
トルコ共和国の建国の父と呼ばれ初代大統領のムスタフ・ケマルの霊廟。アンカラ市街の小高い丘にあり、眺めも良い。
9:00から17:00まで 無休 無料
ローマ浴場跡(地図③)
3世紀にローマ帝国のカラカラ帝により作られたローマ式の浴場跡で、1939年に発見されたものである。遺構から冷浴室、温浴室、蒸気室、更衣室などがあったとされる。
9:00から17:00まで 無休 2TL
アウグストゥス神殿(地図④)
紀元前2世紀に建てられた神殿。元々は地母神キベレを祀ったものであったが、ローマ時代に初代皇帝アウグストゥスを祀る神殿に改装された。その後、キリスト教の神学校として使われ、今日ではジャーミィとなっている。
9:00から17:00まで 月曜 2TL
アナトリア文明博物館(地図⑤)
元々は15世紀に建てられた屋根のついたバザールだったものを博物館として使用している。ヒッタイト時代の遺物を中心に展示されている。
9:00から17:00まで 無休 10TL
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