トルコ一人旅ガイド

 パムッカレ -Pamukkale-

パムッカレの概要

パムッカレの位置 パムッカレは「綿の城」と言う意味で、石灰を含んだ温泉水が、長い時間をかけ段々畑のような階段状の石灰棚を築いた。
 また、石灰棚のそばには、「聖なる都市」と言う意味の、ヒエラポリス遺跡がある。
 1988年に、石灰棚とヒエラポリスの複合施設として、世界遺産に登録された。



パムッカレへの行き方

 パムッカレに行くためには、デニズリを経由することになる。デニズリ郊外にはチャルダック空港があり、イスタンブールから1時間10分で着く。空港からデニズリ市内まではバスで1時間程度。

【各地からのバスの所要時間(目安)】
出発地  所要時間 
 イスタンブール  10時間
 アンカラ 8時間
 ネヴシェヒル 10時間
 イズミール 4時間
 セルチュク 3時間

 デニズリからパムッカレまではミニバスで30分程度で着く。



パムッカレMap

地図
 ①石灰棚
 ②パムッカレ温泉
 ③ヒエラポリス-円形劇場
 ④ヒエラポリス-マルティリウム
 ⑤ヒエラポリス-北ビザンツ門
 ⑥ヒエラポリス-ドミティアン門
 ⑦北大浴場
 ⑧ネクロポリス
 ⑨ヒエラポリス博物館
 ⑩チケット売り場







パムッカレの歩き方
 ヒエラポリス・石灰棚・パムッカレ温泉・ヒエラポリス博物館はひとつの観光スポットとなっている。入場ゲートは北側、南側、パムッカレ村側の3箇所あり、ヒエラポリスと石灰棚は共通の入場料となる。尚、ヒエラポリス博物館とパムッカレ温泉(入浴する場合)は別料金となる。




石灰棚(地図①)

 石灰を含んだ温泉水が台地の上部から流れ出し、長い時間をかけて段々畑状の石灰棚を作っている。石灰棚には所々温泉がたまり、石灰の白と温泉のブルーとで幻想的な雰囲気を作っている。
 以前は、この石灰棚を自由に行き来できたが、今はこの石灰棚の保護の観点から、立ち入りは一部のみに規制されている。

 開 8:00~19:00(冬期~17:00)  休 無休  料 5TL(ヒエラポリスと共通 翌日11:00まで有効)

 



パムッカレ温泉(地図②)

 古代遺跡のメインストリートに温泉が溜まりっており、温泉の底にはローマ時代の遺跡が転がっている。現在も、温泉として入浴することができるが、水着を着用。見学は無料。

 開 8:00~20:00(冬期~16:00)  休 無休  料 入場料18TL ロッカー使用料2TL



ヒエラポリス

 ヒエラポリスは、ペルガモン王朝のエウメネス2世により、紀元前190年に建設された。エウメネス2世は、ローマ帝国とシリア王国(セレウスコ朝)との戦いで、ローマ帝国側につき、戦勝によりこの地と財貨を得たとされる。
 その後、ローマ帝国直轄領となり、温泉地として栄え、ビザンツ帝国時代まで続くが、セルジューク朝により滅ぼされ、更に1354年の地震で完全に廃墟と化した。

 開 8:00~19:00(冬期~17:00)  休 無休  料 5TL(ヒエラポリスと共通 翌日11:00まで有効)

 

円形劇場(地図③)
 ハドリアヌス帝の2世紀頃に建設された半円の劇場跡。約1万人の観客を収容することができた。
マルティリウム(地図④)
 キリスト教の12使徒の一人フィリポとその息子のは80年にこの地で殉教したとされる。5世紀に入ってから、墓の上に記念の教会が建てられた。教会は八角形の形をしており、周囲に小屋が取り囲んでいる。
北ビザンツ門(地図⑤)
ドミティアン門(地図⑥)
北大浴場(地図⑦)
 2世紀頃に建てられ、5世紀頃に教会に改修されたもので、大きな連続をしたアーチをした建物である。
ネクロポリス(地図⑧)
 1000を越す数の古代共同墓地で、墓の形や大きさは様々。



ヒエラポリス博物館(地図⑨)

 ヒエラポリスからの出土品などを収めた考古学博物館。

 開 8:00~17:00  休 月曜日  料 2TL








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