トルコ一人旅ガイド

 カッパドキア

カッパドキアの概要

カッパドキアの位置 カッパドキアはトルコ中央部に位置し、イスタンブールに並ぶトルコ最大の観光地である。
 カッパドキアの大地は、アナトリア高原にあるエルジエス山とハッサン山の溶岩と火山灰が降り積もり、下層に火山灰によってできた柔らかい凝灰岩が、上層に溶岩によってできた硬い玄武岩が堆積しており、その硬さの違いによって異なる侵食がおこり、今に見る奇岩となった。
 この地に人類が住みだしたのは、紀元前2000年前ごろと言われている。4世紀ごろにはキリスト教修道士がローマ帝政の迫害から逃れるため、洞窟を掘り住込むようになった。洞窟の天井や壁面にはフレスコ画を描き、今でもそれを見ることができる。
 1985年「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」として世界遺産に登録されている。



カッパドキアへの行き方

カッパドキア周辺都市と空港の位置
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 空路でカッパドキアに行く場合、ネヴシェヒル空港かカイセリ空港の利用となる但し、カイセリ空港の場合、空港からカイセリ市街まで30kmほど離れており、また市街からカッパドキアまでバスで1時間30分~2時間かかる。
 カッパドキア観光での拠点となる場所は、ネヴシェヒル、ギョレメ、ユルギュップ、アヴァノスなど複数個所ある。
ネヴシェヒル
 カッパドキアで一番大きい街。大型ホテルがあり、バスの路線も多い。但し、街自体には見どころはほとんどない。
ギョレメ
 小さい街であるが、ペンションや洞窟ホテルなどが多くある。ギョレメ野外博物館までは15分程度である。ネヴシェヒルからバスで30分。
ユルギュップ
 高級ホテルが多いのがユルギュップ


【各地からのバスの所要時間(目安)】
出発地  所要時間 
 イスタンブール  11時間
 アンカラ 5時間
 カイセリ 2時間
 アンタルヤ 10時間



カッパドキアMapと歩き方

カッパドキアMap
(地図①)ギョレメ
(地図②)ウチヒサル
(地図③)オルタヒサル
(地図④)ムスタファパシャ
(地図⑤)ローズバレー
(地図⑥)ゼルヴェ
(地図⑦)デリンクユとカイマクルの
      地下都市
(地図⑧)ウフララ渓谷





カッパドキアの歩き方
 カッパドキアは観光ポイントが広域に散在しているため、時間的に余裕がないときは現地ツアーを使う方が効果的。
 現地ツアーは事前にネットで予約することもできるが、現地のオトガルやホテルなどでも予約することができる。

 主催会社によりツアーの内容は異なるものの概ね、ギョレメ・ウチヒサルなどの北部を回るコースと、ウフララ渓谷・デリンクユ地下都市などの南部を回るコースに分かれている。
 早朝には熱気球によるフライトツアーやベリーダンスを見ながらのディナーショーもあるので、最低限、2日間の日程はほしいところである。





ギョレメ、ギョレメ野外博物館(地図①)

 カッパドキア観光の中心地であるギョレメは「見えざるもの」の意味で、元々は協会群についていた名称が地域名となったものである。この地には洞窟の家が多数残り、今でも住居の用途として使用しているものが多数ある。また、キノコの形をした奇岩など多数見られる。

 ギョレメ野外博物館はギョレメからユルギュップ方面へ2kmほどの場所にある岩窟教会群である。その数はおおよそ30箇所以上ある。教会は6世紀頃から建てられたが、現在、はっきりとした形で残っているのは9世紀から11世紀にかけて建てられたものである。教会の内部は、その外観からは想像がつかないほど美しいフレスコ画を見ることができる。


開 8:00から日没まで  休 無休  料 10TL
 
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ウチヒサル(地図②)

 ウチヒサルは鳩の谷とも呼ばれ、中心に一枚岩の城砦があり、その岩の側面には無数の穴がある。この穴は鳩の巣のためのもので、やせた大地でブドウ畑を耕すため、鳩の糞を集めるのに考え出されたもののようである。
 ウチヒサルはこの周辺では一番高いので、周囲を一望することが出る観光ポイントである。


開 8:00から日没まで  休 無休  料 2.5TL

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オルタヒサル

 オルタとはトルコ語で中央を表す言葉で、オルタヒサルは奇岩帯の中央に位置する。ウチヒサル同様、岩峰があり、内部は10層に分かれている。また、頂上からの眺めもすばらしい。


 開 8:30から日没まで  休 無休  料 2TL



ムスタファパシャ

 この地には聖ジョージ教会・聖バシリオス教会・聖ステファノス教会など教会が点在している。教会には美しいフレスコ画が残されている。
 もともとこの地にはギリシャ系民族が住んでいたが、1924年にギリシャと住民交換が行われた。



ローズバレー

 夕焼けが綺麗な場所で、大地がピンク色に染まる。大地に含まれる鉱物により峡谷が赤みを増すためにおこる現象である。


 開 8:00から日没まで  休 無休  料 2TL



ゼルヴェ

 9世紀から13世紀にかけてキリスト教徒が住んでいた場所で、1950年代までは実際に人々が住んでいたが、崩落の危険から現在は移転している。
 峡谷には洞窟や洞窟教会などが見られ、壁画などが残されている。


開 8:00から19:00まで  休 無休  料 5TL



地下都市(デリンクユ、カイマクル)

 カッパドキアには、蟻の巣のような地下都市が数箇所ある。その中でもポピュラーなのがデリユンクとカイマクルの2箇所である。
 地下都市の発生時期や目的ははっきりしていないが、一説によればキリスト教徒の隠れ家として使用されたとされているが、一部ヒッタイトの文化の影響を受けていることから、キリスト教が入る前の紀元前から出来ているとみられる。


開 8:00から19:00まで  休 無休  料 10TL

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ウフララ渓谷

 峡谷美が楽しめるのがウフララ渓谷である。断崖の高さは100m程もあり、渓谷の底には川が流れており、その両岸が遊歩道となっている。遊歩道は3km程あり、、一部岩のトンネルをくぐって通らなければならないところもある。


開 8:00から19:00まで  休 無休  料 7TL

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